とあるオトコの痕跡

過去に思ったり経験したこと。今思ったり経験していること。しょうもない日常。適当に生きてきた痕跡をここに記録する。

Androidアプリ開発でもやってみっか!

社会人12年目。
ずっとシステム開発のお仕事をやっているが、ここまでなんだかろくにスキルアップもせずに40歳を迎えてしまった。
そう、俺は実は28才まで社会人経験0だった。
だから、アラサーで就職した会社では「人一倍頑張って上にいくぞ」的な空気を出して、実際ある程度までは名を上げてきたのだが、
結局そこまでの能力はなかったのかなぁ、と最近思い始めている。
去年までは結構出世コースに乗っていたと思っていたんだけど、やっぱそんな甘くないってことか。
俺と同じ年齢の人たちは課長職や部長職に就き始めているのに、俺はまだヒラだ。(もちろん自分より年上でもヒラはたくさんいるがそんなの関係ねえ)

さて、実務では顧客(製造業)企業向けのパッケージソフト(CAD系だったりPLM系だったり)のカスタマイズなどを主にやっている。
開発言語は、VB.NETだったりVC++だったり。
開発スキルはそれなりにあると思っているけど、チームをまとめる立場になることがなかなかできなかった。

ある顧客にはPLM導入のコンサル的立場で入り、1年半の間、自社の人間ではなく競合他社の人を使って無事成功させることができた。
ひとまずその成果が買われて、別の顧客のPLM導入支援に入ったが、
既にそこには50歳過ぎ(元部長職経験者)の人がリーダーとして入っていて、そこで約4年間俺がリーダーになることはなかった。
その次も別の顧客向けのPLM導入プロジェクトデータ移行担当として抜擢されたが、顧客の予算の都合上、人を増やすことはできず、ほとんど1人でやってしまった。
今は、ある顧客が販売している3DViewerソフトをVC++でカスタマイズする業務に就いているが、この業務をやっていける人材が自社内にいないみたいなので、
客先ではやっぱり俺1人でやっている。
俺は自分のチームが作れない。。。

自分としては「運がなかった」と思っているが、目に見える成果を出せる人はどこでもリーダー的立場になれるのだろうから、やっぱり自分には能力がないということになるのか。
まだまだ上に行くことを諦めているわけではないのだが、この年齢まできてこの経験値ではたかが知れているだろう。
というわけで、会社で上に行くことよりも、自分なりに開発技術を磨いて自分を売り物に持っていく方が向いているのかもしれないと思い始めた。
(もっと若い時期に転職しておけば今はもっと違った自分だったのかな。。。)


今のスペック。
年収約550万円。
専業主婦嫁とこども二人(6歳と3歳)。
賃貸アパート家賃8万。
教育費8万。
通勤片道約2時間半。
借金40万円。

今の収入じゃとてもやってられない状況になってきた。
「なんとかせねば!」

この状況を打開する選択肢はいくつかあるだろう。
・嫁をフルタイムの仕事に就ける
・教育費を削る。
・もっと安いアパートに引っ越す
・転職してさらに高収入を目指す
・副業で稼ぐ(会社の規定では副業禁止)
・etc...

おそらく、これらの選択肢の中で現実味があるのは、
「嫁を仕事に就けること」と「さらに高収入を目指すこと」だろう(もちろん諸経費の削減も)と思っているが、
こども(下の子)がせめて小学校に入ってしばらくするまでは専業でやってほしいと思っているし、こどもの教育はしっかりしていきたいし、この年齢で転職が成功するとも限らないし。。。
自分でも甘いなとか消極的だなと思いつつも、この現状を変えることができないで今に至る。(こんなんだから出世できないんだよね。。。)
でも、さすがになんとかせねば!

...副業で稼ぐ。
世の中には副業で稼いでいるひとも稼げない人もいる。稼げない人の方が多いだろう。
副業で稼ぐなんてそれこそ甘い考えだと思っているが、「やらないよりもマシなのでは?」と思い始めた。
アフェやアプリ開発で稼ぐなんてそれこそ夢物語。
だから(?)手始めに、(全く関係ないけど)引っ越しや工場のラインの日雇いバイトをGW休暇中に実際にやってみた。
会社の規定なんてこの際関係ない。
しかし、バイトの時給は本業の時給換算の半分以下。。。
でも、やらないよりマシ。でも体力が。。。

嗚呼、やっぱこんなやり方では到底現状を打開できそうにない・・・。

こんな状況のときに、たまたま読んでいた「4コマ哲学教室での中でヘーゲルの弁証論に邂逅した。

4コマ哲学教室



アウフヘーベン([独]Aufheben)
日本語では「止揚」「揚棄」と訳される。
ヘーゲル弁証法における根本概念。
あるひとつの命題(テーゼ)と、それに反対・矛盾する反命題(アンチテーゼ)との二つの相反する命題を、互いに否定しつつも生かして統合し、より高次元の段階である総合命題(ジンテーゼ)を導くこと。

http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%A6%A5%D5%A5%D8%A1%BC%A5%D9%A5%F3


「まさに俺は今、人生のアンチテーゼの中にいる!
ここでアウフヘーベンできれば、さらに高次元のジンテーゼが導けるはず!」
ヘーゲル弁証法の解釈がこれで正しいかどうかはどうでもいい。
とにかく、2015年のGW休暇中にこの思想との出会いが俺を決断させたのだ。

Androidアプリを作ってみよう!」と。
Androidアプリを作れるようになるくらいで稼げるようになるとは思っていない→建前は自分のスキルアップ(業務拡大の可能性)
※「こんなのあったらいいな」と思うのがいくつかある→それは作ってから紹介する

さて、今までAndroidに関しての技術要件は全くの未知。
Javaも扱ったことないしWeb系の開発もやったことない。
はたして、ずっと製造業のシステム屋さんとしてやってきた俺が、VBVC++ができるというレベルでどこまで対応できるか。
まずは、Androidの資格取得に挑戦してみようか。
Android™技術者認定:アプリケ-ション技術者ベ-シック」は、
会社の「資格奨励金」の対象にもなっていることだし、会社の目標にも設定して達成させれば一石三鳥じゃないか。

というわけで、8月までに資格取得することを目標に2時間半の通勤時間内に独学で勉強することを決意。
まだ、参考書や問題集の購入はしていないが、無料アプリ()などで試験の傾向をつかんでいるとこ。
2週間経った今、ひとまずは継続させている。

だが、こういった開発技術の知識はただ勉強するだけでなく、やっぱ実際にモノを作りながらの方が早く身につくことはこれまでの経験から知っている。
自宅PCにAndroid Studioもインストールしたし、Android DeveloperのTrainingを見ながらちょこちょこ作ってみよう。
このサイトは全文英語だけど、なんとか読めないこともない。
そんなこんなで、自宅でも1~2時間ほどPCに向かいながら、
独学開始1週間後には少しずつAndroidの仕組みが見えてきた(つもり)。
画面遷移くらいはすぐできるようになった。


しかし道のりは長そうだ。。。
こんな方法で大丈夫だろうか。
ここまで費用0円。
もう少し理解が深まった頃に試験対策の問題集を購入予定。

途中で挫折すんなよ、俺!